もう離さない いつまでも一緒

生きてるのも 生き抜くのも
この先ずっと この思いをしながら
生きなくてはいけないなんて
ここなら、少しは本音をいえるかな?
言ってもいいかな?

確認へ

息子の確認には私は行けなかった


最後の姿は あのぶっきらぼうに去って行く あの姿で十分だったから


自分の息子があまりにも変わり果てた姿だったら私はどうにもならなくなってしまうから


確認してもらってから

会おうと決めていた


でも



会うことはなかった

👦を抱き締めることもできなかった


さわることも

棺の窓を開けることも出来なかった


ずーと

暗い箱の中でまた何日も過ごさせてしまった


ごめんね


車の中は暑くて


今度は狭い箱で 冷たい冷蔵室の中で

寒かったよね


時間 かかって帰って来たから

会えることばかり考えていたけど


事件性がないか 調べていたんだね


司法解剖しますか?と、聞かれたらしいが

これ以上

息子の体に負担をかけるのは

忍びない と

今旦那が、即答でお断りをしたといっていた



長男は弟の姿をちゃんと焼き付けてくれた


数日たってから

長男が話してくれた


「👦のここが(こめかみあたり)が黒くなっちゃってたんだよ、、、」


「綺麗な鼻筋の高い鼻が

(指で鼻筋を指しながら)


落っこちちゃってたんだよ」

・・・・・・・・・・


辛かったよね

最後に弟と、確認してくれて

ありがとう

まだ若いのに


ごめんね 辛い思いさせてしまって

ありがと

本当にありがとう


あなたは 弟をいじめてしまっていた事をとても 後悔してる


でも


たった一人の弟の姿を見てあげたから

もう 許してくれたよ


だから 自分を責めないでほしい


いつだったか、遺骨の前で

長男は号泣していた


兄弟二人だけにして あげたかったから

思う存分泣かせた


👦よ


何故逝ってしまったの?


帰って来てよ


みんな待ってるよ